ごまとうふの専門店は有限会社森下商店総本舗 | 製造工程

森下商店総本舗のごまとうふ製造における最初のステップは、高品質な原材料の仕入れから始まり、ごまとうふの主原料である天然白胡麻は、品質が高く評価されているグァテマラ産です。この白胡麻は風味の深さと純度の高さで知られており、製品の品質を決定づける重要な要素となります。仕入れの段階から品質管理と衛生面に注意を払い、安全で美味しいごまとうふをお届けしております。

ごまとうふのなめらかな舌触りを生み出すために皮むきは不可欠であり、新鮮に仕入れた白胡麻は外皮が固く覆っているため、そのままでは理想的な食感には程遠く、専用の皮むき機を使用して白胡麻の実と外皮を丁寧に分離しております。この精密な作業によって、胡麻本来の風味を損なうことなく純粋な形で胡麻の実を抽出し、その後の製造工程に送り出すことができます。

外皮をむいた白胡麻の実を水洗いし、水に一日付け置く作業があり、この工程は胡麻の実を柔らかくし、その後の加工で滑らかなごまとうふに仕上げるために不可欠です。胡麻の実は水に浸すことで適度に膨らみ、質感が変わるため、ごまとうふの品質に大きく影響いたします。これらの手間を十分にかけることで、一貫して高品質なごまとうふをお客様のもとへとお届けできます。

伝統的なすり器を使用して白胡麻を細かくすりつぶし、その後綿布で丁寧に絞る汁作りを行っており、この方法によって白胡麻本来の風味が凝縮された濃厚なごまの汁が得られます。この胡麻の汁が、当店のごまとうふの味と食感の基盤を形成しております。胡麻の汁から生まれる独特の味わいは、ごまとうふが他と一線を画す特徴であり、お客様に愛され続ける理由の一つです。

すりつぶした白胡麻の汁を大釜に入れ、加熱しながら吉野葛を少しずつ加えていき、炊きながら絶えずかき混ぜることでごまとうふ特有のなめらかで粘りのある食感を生み出します。この丁寧な混ぜ炊き作業が、ごまとうふのなめらかな口当たりと深い味わいを左右する重要なポイントです。繊細な製造過程を通じて、一貫した品質のごまとうふを提供することに努めております。

混ぜ炊きで仕上げたごまとうふを特別な容器に移し、高野山上流の清らかな水で丁寧に冷やす工程を行っており、緻密な工程を経て一番良好な状態でごまとうふをお届けしております。森下商店総本舗ではごまとうふを生で提供するため、製造から提供までの間に作り置きを一切せず、ご注文を受けてから作る方式を採ります。これにより、常に新鮮で質の高いごまとうふをお楽しみいただけます。